引きこもりには必ず協力者がいる
- 2018年09月17日
こんにちは。メンタル・サポート協会です。
今や、引きこもりは100万人にのぼると推定されています。
引きこもりのきっかけは様々です。
例えば、
学校で先生に怒られた。
好きな人に振られた。
友だちに無視された。
テストの結果が思わしくなかった。
親が自分のやりたいことを理解してくれない。
文句ばかり言われる。
など。これ自体を見てみると大したことがないように見えますが10代、20代にとっては一大事です。
しかし、親たちはそれに気がつかないで、さらに責め立てるようなことを言って、自信を失い、ヤル気も失い、そのまま不登校となり、引きこもりを引き起こすことになるのです。
そのほとんどの親たちは、世間体を気にして不登校や引きこもりは恥ずかしいことと隠し続けてしまい、専門家に相談することもなく、為す術もなく、ただ呆然と時を無駄にしてしまい、時間だけが刻々と過ぎてしまって、気がついたら、数年間、数十年と引きこもりを見逃していた、と言うケースが意外に多いのです。
長くなれば、なるほど事態は深刻になるし、周囲からの視線や社会からの無言の圧力が本人に恐怖を与え、さらに長引かせることとなってしまうのです。
自分の存在にさえも不安を抱くようになり、社会不適合者だという気持ちは大きくなるのです。
ここで問題なのが
引きこもりは1人では出来ない!と言うことなのです。
必ず協力者がいるのです。それは学校でも会社でも友だちでもありません。
家を提供し、食事を提供し、おこづかいを渡す人、、
それは親なのです。
家にいても、困らない生活をさせているのですから、知らず知らずのうちに引きこもりを助長させてしまっているのです。
どうしよう、どうしようと頭を抱えながら、一方でその間も子どもが困らないように援助してしまっていると言う、客観的に見れば、矛盾していますね。
引きこもりは、トラウマや恐怖心から家から出られなくなることは確かなのですが、親たちの甘やかしも原因なのです。
冷蔵庫には美味しいものが入っていたり、部屋のドアの外に食事を持って行ったり、洗濯してあげたり、外に出かけてくれればとお小遣いを渡してしまったり。。
困らないようにと要求には何でも対応してあげる。これは心配でも、教育でもなく、単なる甘やかしです。
親なら子を心配し、支えてあげたいと思う気持ちはもっともです。
しかし、この甘やかしは、子どもにとってはなんの得にもなりません。親たちは、子どもが死ぬまでずっとサポートし続けることなど出来ません。自分の足で生きていかなければいけないのです。
また生きている意味を理解し、人生を謳歌して欲しいと願うのが親です。一時的な甘やかしで子どもの人生を台無しにしてしまうのも親の対応次第なのです。
引きこもりを引き起こさないためには、まずは親子間のコミュニケーションを取ること。子どもがどうしたいのか聞いてあげること。文句、小言は言わないで我慢です。また、アドバイスは二の次です。
過剰な干渉はやめること。世話をし過ぎないようにすることです。本人出来ることはなるべく、やらせ、責任を取らせることです。
子どもは子ども。自分は自分とはっきり区切ることが大切です。子どもが起こした問題を自分のことのように処理してあげたり、フォローするのは辞めてください。
本人に考えさせて、やらせるのです。
また親自身が人生を楽しむことを忘れてはいけません。これはとても大切なことです。
例え、すでに引きこもりの子供がいたとしても、親自身は楽しいことをして気持ちを切り替えなければ、精神的に疲れてしまいます。
親自身が不幸だと、小言も文句も言いたくなるし、気持ちまでも子供に伝わってしまいます。
そうすると悪循環になって、負の連鎖から逃れなくなってしまいます。
自分の立場を少し引いた位置で見てみましょう。負の連鎖にまんまと、はまってしまっている自分がそこにいたことに気がつくかも知れません。協力者にならないように気をつけましょう。